「なぁ?俺たちそろそろ二週間位になるよな?
良かったらで良いんだけど…ちょっと話してみない?」
メールのやり取りを始めてから二週間位経った頃に、宏也から来たメール。
いつも、話してるよね?なんて思って、私はこう返したんだ。
「え?何言ってるの?いつも話してるじゃん♪どうしたの?」
そしたら宏也からの返事には、こう書いてあった。
「あぁ…。ごめん。俺の言い方が悪かった。電話で話してみない?
ってことだったんだけど…。無理かな?」
え?!電話?電話って…恥ずかしいじゃん…。
って正直思ったんだけど…。でも、話してみたい気持ちもあったんだ。
だから……。
「いいよ♪でも…電話だと無口かもしれないけど大丈夫?(笑)」
って送ったの。そしたらね…。
「大丈夫だよ!でも、無理なら別にいいんだぞ?」
って来た。宏也って…優しいんだよね…。
「ううん。大丈夫!恥ずかしいけどね。(笑)。番号教えた方がいい?」
本当に、恥ずかしいって気持ちあったから…。
なんかメールしながらドキドキしちゃってたよ〜。
「俺も恥ずかしいけどな。(笑)。俺の教えるな!090****7586だよ!」
「ありがと〜☆私のも書いておくね!090****3157です♪」
「さんきゅ♪今…掛けても平気か?」
この時、私の心臓は…すごくドキドキしてて、爆発寸前って感じだった。
「うん…いいよ♪」
このメールを送信した数秒後に…。
ピロリロリ〜タララララ〜。
着信音が鳴った…。
うわぁ〜!どうしよう…。でも、出なくちゃだよね…。
『は…はい。もしもし?』
うわ…緊張する…。
『もしもし…莉菜?』
『うん!』
『あぁ…良かった〜。違う人に掛けたかと…。
あっ、改めて…初めまして!宏也です。』
って言った宏也の声は何かカッコイイ感じがした。
それに…ちょっと恥ずかしそうでもあったんだ。
『あっ…こちらこそ!初めまして。』
『ハハハ…やっぱ緊張してる?俺…すげぇ緊張してる!』
『うそ?私もだよ!』
なんて言いながら、他愛のない会話してたら、あっと言う間に時間が経ってた。
『あっ、わりぃ〜。電池がないや…。またメールするな?』
『うん!分かった!ありがとね!』
『え?何が?』
『電話してくれたから…。』
『あぁ!どういたしまして!こちらこそありがとな!』
『うん!それじゃ〜。またメールするね!』
『おぅ!じゃぁな。』
『うん!ばいばい。』
ツーツーツー
そう言って電話は切れた…。
すごい緊張してたけど…でも、メールもそうだけど、電話してみて…。
改めて…宏也の良さを感じたような気がした…。
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